

Archive for 1 月 20th, 2010
IPOのディスカウントとは
Author: admin
現在のところIPOの初値は、大体においては公募価格を上回っています。
つまり株を購入することによって、利益を得る投資家が多いのです。
一般的に株の公募価格というのは最初に、IPOを依頼された主幹事証券会社と、公開会社で決めたもので、「世間的に適正と思われる株価」を意味しています。
その一方、IPOの初値というのは最初についた価格のことを言います。
普通、株式の公募価格は、予想よりも若干低めに設定されています。この若干低めに設定された価格のことが、「IPOディスカウント」と呼ばれているのです。ではIPOディスカウントとは一体何なのでしょう。
具体的に見ていこうと思います。ある企業がIPOを行うに当たっては、その企業の財務、経営内容は公開されないことが多いようです。これには企業内の決算報告体制が不備である、などさまざまな事情があります。
そして、いざ公開するに当たっては企業内の体制を整えて、外部に出しても恥ずかしくない財務情報、経営内容を公開しなければ、企業としての社会的地位や信頼は地に落ちてしまうこととなり、IPOを行うことが、企業にとって逆効果となってしまいます。
そうならないための十分な準備をした上でIPOを行い、そしてやっと「公開組企業」の仲間入りをすることができるのです。
つまり、株式の公開をすることによって企業は、一つ上のステップである「公開企業組」に新たに加えてもらうことになります。しかしこの企業はこのステージでは俗に言う新参者です。
この新参企業に関しては、企業としての情報は当然欠けていることになります。さらにこの企業は、まだ株式市場の中で、どっちに転がるか分からない、というのが実情です。
過去に公開を行った後、株式市場で売買されていた同業他社の株式銘柄と比較しても、データや株価などの指数情報が不足していることは否定できませんし、株価の推移の予想を立てるには材料が少なすぎる、と言うこともあります。
言い換えれば大きなリスクを背負っている、と言ってもいいかもしれません。このようなさまざまな事情から、IPO後の株式公開時の株価は、若干ディスカウントしておくべきだ、という考え方なのです。
これが「IPOディスカウント」と呼ばれているものです。ではその場合のディスカウントの割合ですが、普通は20%~30%程度であることが多いようです。
これは常にリスクと向かい合っているマーケット上のメカニズムの一端といえるでしょう。
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